忘れもせぬ。2008年12月28日仕事納めの日である。
同年10月頃より、食べると腹部にハリネズミが侵入したか、と思える
ほどの激しく鋭い痛みを感じるようになった。
何種か検査をしたが、何の異常も認められず、そもそも当方、まったく
深く考えるタチではないため、
『食べて傷むのなら、食べなきゃよい。はあ、こりゃこりゃ』
『ダイエットにもなりそうだぞ。はあ、こりゃこりゃ』
とのんびり構えていたのだが、痛みは、リンダ困っちゃう、などという
生易しい域を通り越し、生命の危険を感じるようになってきた。
主治医にしつこく訴えたところ、前述致した28日、仕事を納めたその足で
検査を受けに参り、その結果、上腸間膜動脈(じょうちょうかんまく
どうみゃく)の狭窄が見付かり、緊急入院となったのである。
年越しそば、お節料理、を病院で食したのは、人生において二度目の
経験であったが、年越しそば、お節料理を目の前にして、腹痛のため
殆ど食すことができなかったのは、人生において初めての経験であった。
因みに、その後、血管内に”ステント”なる物体を侵入させて血管を広げる
カテーテル(手術)をして頂き、万事休したわけなのだが、
あのまま何の手も施されずにいれば、腸が腐敗し死に至っていた可能性が
あったそうである。
さて、話は少々飛ぶが、↓は、入院時、隣ベッドだった88歳の
おばあさまがボケ防止の為と、一日4、5個ペースで作成していた
ビーズブレスレットである。
当方、物乞いをしたつもりはなく、単に、一手芸ファンとして、
「かわいいですねー」「素敵ですねー」
と、新作が出来上がるたびに申し上げていたら、
「どうぞ、どうぞ」
と、何の惜しげもなく、6個もくださった。写真はそのうちの4個である。
ブレスレットとしても使え、ヘアクリップと組み合わせたりすることも
あり、ストールホルダーや手袋ホルダーとしても使っている。
困っちゃっていたリンダは、「リンダ使っちゃう」と呟いたのであった。
拍手、ランキング、いつも有難う存じまする。